建売住宅の電気・水道・ガスの開通手続きと費用|引越し前に済ませる手順

建売住宅の電気・水道・ガスの開通手続きと費用|引越し前に済ませる手順
  「引越し当日に電気が使えなかった」「ガスの開通に立会いが必要と知らなかった」——建売住宅への引越し直前に困るトラブルの多くは、電気・水道・ガス・インターネットの手続きの遅れが原因です。 建売住宅は新築であっても、各インフラの使用開始手続きは自分で行う必要があります。この記事では、引越し前に必ず行うべきライフライン開通の手順・費用・スケジュールを解説します。 この記事でわかること
    • 電気・水道・ガスそれぞれの申込タイミングと方法
    • 立会いが必要なものとそうでないもの
    • 初期費用・保証金の目安
    • 電力会社・ガス会社の自由化後の選び方
    • インターネット回線の工事申込みのタイミング
    • 引越し当日に間に合わせるスケジュールの組み方

目次

建売住宅の引渡し後にやることの全体像

建売住宅の引渡しを受けてから実際に入居するまでの間に、ライフラインの各手続きを完了させる必要があります。
手続き 申込先 立会い 最短開通期間
電気 電力会社 不要(基本) 数日〜1週間
水道 市区町村水道局 不要(基本) 数日〜1週間
都市ガス ガス会社 必要 1〜2週間(申込後)
プロパンガス 供給会社 必要 数日〜1週間
インターネット プロバイダー/回線業者 工事あり 1〜3か月
インターネット回線は工事が必要なため、全手続きの中で最も早く申し込む必要があります。 建売住宅の購入の流れ全体は建売住宅の購入の流れを完全解説で詳しく解説しています。

電気の開通手続き

手続きの流れ

    1. 電力会社(または新電力)のウェブサイト・電話で使用開始を申込む
    1. 使用開始希望日と建物の住所・メーター番号(物件の資料や現地のメーターBOXで確認)を連絡する
    1. 申込みから数日〜1週間程度で使用可能になる
新築建売住宅の場合、引渡し時点でブレーカーが落ちた状態になっていることが多いです。使用開始申込み後、電力会社の係員がメーターの確認をするかスマートメーターを遠隔操作して開通するため、立会い不要な場合がほとんどです。

電力会社の自由化について

2016年の電力小売り自由化以降、居住地域の従来の電力会社(東京電力・関西電力など)以外にも多数の「新電力」から選択できます。
比較ポイント 内容
基本料金 契約アンペア数によって決まる
従量単価 使用量が多いほど単価が上がる
再エネ比率 環境を重視するなら再エネ100%プランも
セット割引 ガス・インターネットとのセット割引
新電力はウェブサイト上の料金シミュレーターで試算できます。ただし、新電力各社の倒産・撤退リスクもあるため、サービスの安定性も確認した上で選びましょう。

電気の初期費用

電気は保証金や初期費用が基本的に不要です。検針票(電気使用量のお知らせ)は月1回郵送またはウェブで確認できます。

水道の開通手続き

手続きの流れ

    1. 物件所在地の市区町村の水道局(または水道事業者)に使用開始を申込む
    1. 申込方法はウェブ・電話・窓口(自治体による)
    1. 申込み後、数日〜1週間程度で使用可能になる
新築建売住宅の場合、引渡し前に売主が仮の使用手続きをしていることがあります。引渡し後に自分の名義に切り替える手続き(名義変更)を行いましょう。

水道の初期費用

費用の種類 金額の目安 内容
水道加入金(水道負担金) 地域・口径による(5〜30万円程度) 新規に水道管を引く場合。建売住宅では売主が支払済みが一般的
水道使用開始時の費用 基本不要 名義変更のみの場合
建売住宅では水道の引込工事(水道加入金)は売主がすでに負担していることが多いです。引渡し書類や重要事項説明書で確認しましょう。

水道局が異なる地域に注意

市区町村が合併や委託によって水道局の管轄が複雑になっているケースがあります。不明な場合は物件の市区町村の代表番号に問い合わせましょう。

ガスの開通手続き

都市ガスとプロパンガス(LPG)の違い

建売住宅で使用するガスは、都市ガスまたはプロパンガス(LPG)のいずれかです。
項目 都市ガス プロパンガス
供給方法 地下のガス管で供給 ボンベを設置して供給
料金水準 比較的安い 都市ガスより高い傾向
対応エリア 都市部・市街地 都市ガス管が通っていないエリア
会社の変更 都市ガス網内で選択可 供給業者は物件による
建売住宅がどちらのガスに対応しているかは、物件の仕様書・重要事項説明書で確認できます。

手続きの流れ(都市ガス)

    1. ガス会社(東京ガス・大阪ガス等、または新ガス会社)に開栓を申込む
    1. 立会い日時を予約する(立会いは必須)
    1. 担当者が訪問し、ガスメーター開栓・ガス機器(給湯器・コンロ)の動作確認を行う
    1. 立会い時間は1〜2時間程度

ガス開栓の立会いは必須

ガスの開栓は必ず担当者の立会いが必要です。安全確認のため、すべてのガス機器(給湯器・コンロ・床暖房等)の動作を確認してから供給を開始します。引越し当日にガスが使えないと、入浴やシャワーができません。引越しの1〜2週間前に立会い日時の予約を取りましょう。

プロパンガスの注意点

建売住宅がプロパンガス対応の場合、ガス会社(供給業者)は売主が指定している場合があります。料金は都市ガスより高めなことが多いため、入居前に料金の確認と他社への変更可否を確認しましょう。ただし、プロパンガス業者を変更する場合は給湯器等の設備の保証に影響することがあるため注意が必要です。

ガスの初期費用

費用 金額目安 内容
開栓工事費 基本無料〜3,000円程度 都市ガスの場合
ガス器具の点検・確認 無料(開栓時立会いに含む) 安全確認のため
保証金・デポジット 不要なことが多い 一部会社で必要な場合あり

インターネット回線の申込み

最も早く申込みが必要な手続き

インターネット回線の開通には、回線工事の予約・施工が必要です。繁忙期(3〜4月)は工事待ちが1〜2か月以上になることがあります。引越しが決まったら最初に申込むのが原則です。

回線の種類と選択

種類 特徴 費用目安(月額)
光回線(フレッツ光等) 高速・安定 4,000〜6,000円程度
ホームルーター(置くだけWi-Fi) 工事不要・即時利用可 3,000〜5,000円程度
モバイルWi-Fi 工事不要・持ち運び可能 3,000〜5,000円程度
新築建売住宅では光回線の引込工事が必要なため、引越しの2〜3か月前に申込みが必要です。

建売住宅でのポイント

    • 分譲地内の複数棟が同時入居する場合、工事が重なって混み合うことがある
    • 物件によっては建物内への光回線ケーブルの引込み工事が必要
    • 電力会社とのセット割引(光コラボ等)で月額費用を抑えられる場合がある

引越し当日に間に合わせるためのスケジュール

引越し日から逆算して手続きを進めましょう。

推奨スケジュール

引越しまでの期間 実施すべきこと
2〜3か月前 インターネット回線(光回線)の申込み
1か月前 電力会社・ガス会社の選択・申込み
2週間前 ガス開栓立会いの日時予約
1週間前 水道の使用開始申込み(電気も未申込みなら)
引越し当日 ガス開栓立会い(午前に設定すると安心)
引越し後数日 インターネット回線の開通工事

引越し当日に最低限必要なもの

引越し当日に使えないと困る順番は以下の通りです。
    1. 電気(照明・コンセント)
    1. ガス(シャワー・入浴のため)
    1. 水道(飲料・生活用水)
    1. インターネット(翌日以降でも対応可)

よくある疑問Q&A

引越し当日にガスが開通しない場合はどうなりますか?
ガス開栓は立会いが必要なため、当日に予約が取れなかった場合はお風呂・シャワーが使えません。引越し直後の数日間は銭湯・スーパー銭湯を利用するか、引越し日の午前中に開栓立会いの予約を入れておくことをお勧めします。
電気・ガスの会社は引越し後でも変更できますか?
はい、入居後でも変更可能です。電気は手続き後1か月程度で切り替わります。ガスは開栓後に他社への変更手続きをすることができます。ただし、プロパンガスの場合は設備の保証や契約内容を確認してから変更を判断しましょう。
建売住宅の引渡し前に電気・水道・ガスの使用は可能ですか?
引渡し前の物件への立入り・利用は原則できません。内覧・内見については売主の許可を得て行います。引渡し後に自分の名義で使用開始手続きをするのが正しい手順です。
インターネット回線の工事で建物に穴を開けることはありますか?
光回線の引込み工事では、外壁に小さな穴(直径1〜2cm程度)を開けてケーブルを引き込む場合があります。新築建売住宅では、売主に工事内容を事前説明した上で実施してもらいましょう。穴を開けたくない場合は、エアコンの配管穴を利用する方法もあります。
引越し前に仮の住所に郵便物が届いています。どこで住所変更をすればいいですか?
入居後に市区町村役所(区役所・市役所)で転入届を提出すると住民票が移ります(引越しから14日以内が原則)。郵便物の転送は郵便局で「転居届」を出すと、旧住所あての郵便が1年間新住所に転送されます。

まとめ|ガスとインターネットは特に早めの申込みが重要

    • 電気・水道は立会い不要で申込みから数日で開通。引越し1週間前までに申込めばOK
    • ガスは立会いが必須。引越し2週間前までに開栓日時の予約を入れる
    • インターネット回線は工事が必要なため、引越しの2〜3か月前の申込みが必須
    • 電力会社・ガス会社は自由化されているため、料金比較をして選ぶことで節約できる
    • 引越し当日に電気・ガス・水道がすべて使える状態にするための逆算スケジュールが重要
建売住宅の引渡しから入居までの全体の流れは建売住宅の購入の流れを完全解説でご確認ください。また、引越し前の最終内覧時のチェックリストは新築戸建て内見チェックリスト16選を活用してください。 購入にかかるトータルの費用については建売住宅の諸費用|物件価格以外に必要な費用を解説、不動産会社選びは建売住宅の仲介手数料無料会社ランキングもあわせてご参照ください。 関連記事  
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この記事を書いた人

不動産を愛しています。宅地建物取引士・相続診断士・FP技能士。売買不動産歴10年以上、法人営業、個人営業を経験。売却査定数は5000件以上、内見数は1000件以上、取引数は500件以上、リノベーション件数300件、顧客満足な案件も、訴訟レベルのトラブル案件も経験してきました。不動産購入を検討している人やリノベーションを検討している人、不動産関係者に有益な情報を提供していきます。

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