建売住宅を探し始めると、ポータルサイト・不動産会社・現地販売会・ハウスメーカーの展示場など、情報ソースが多くてどこから手をつければいいか迷います。
各チャネルには「見つけやすい情報」と「見えにくい情報」があります。この記事では、それぞれの使い分け方と、ネットに載っていない物件を見つける方法を解説します。
この記事でわかること
ポータルサイト・不動産会社・現地それぞれの使い分け方
目次
建売住宅の情報ソースとその特徴
情報ソース
向いている場面
注意点
SUUMO・LIFULL HOME’S
広く物件を比較したい
掲載終了後も表示されることがある
不動産会社(担当者)
未公開物件・詳細条件の相談
担当者の質にばらつきあり
現地販売会・オープンハウス
実物を確認しながら情報収集
その場での購入を求められることも
ハウスメーカー直販
特定ブランドに絞る場合
他社物件は紹介しない
地域密着の中小不動産会社
特定エリアの未公開物件
エリア外は弱い
ステップ別の進め方
STEP 1:希望エリアと予算の上限を決める
物件を探す前に「エリア(駅・通勤路線・学区)」と「購入可能な予算の上限(諸費用込み)」を決めます。予算はローン仮審査を通すことで現実的な上限が把握できます。
「まず物件を見てから予算を考える」という順序だと、気に入った物件に手が届かないことが多いです。先に予算を確定させてから探す方が効率的です。
住宅ローンの借入額と年収のバランスは
3000万を住宅ローンで組む場合の必要な年収とは?月々の支払額は? もあわせて参考にしてください。
STEP 2:ポータルサイトで相場感を掴む
SUUMOやLIFULL HOME’Sで希望エリアの相場を確認します。このとき「買う物件を探す」より「価格・広さ・築年数の相場を把握する」という目的で使うのが効果的です。
相場感が掴めると、内見時に「この物件は割高か・割安か」の判断ができるようになります。
STEP 3:担当者を先に決める
建売住宅の購入では、担当者が紹介できる物件の幅が重要です。ポータルサイトで見つけた物件に問い合わせるより、「信頼できる担当者に希望条件を伝え、条件に合う物件を紹介してもらう」方が未公開物件も含めて探せます。
担当者選びの基準は
建売住宅で担当者に合わないと感じたら?担当変更の方法 を参考にしてください。
STEP 4:現地販売会・内見で実物を確認する
インターネットの情報だけでは判断できない「日当たり・騒音・近隣の雰囲気・収納の使い勝手」は、実際に現地で確認するしかありません。内見時の確認項目は
新築戸建て内覧会や内見のチェックリスト16選 を活用してください。
現地販売会は購入義務なしで入れますので、エリア内で開催されているものには積極的に参加してください。
現地販売会とは?オープンハウスとの違い・当日の活用法 もあわせてご覧ください。
ネットに出ない物件を見つける方法
建売住宅の物件の中には、ポータルサイトに掲載される前に成約してしまうものがあります。これを「未公開物件」と呼びます。
未公開物件を見つけるには、以下の方法が有効です。
地域に強い不動産会社に「条件を登録する」
希望エリア・予算・間取りを伝えて「条件に合う物件が出たら教えてほしい」と伝えます。物件が市場に出る前に連絡してもらえるケースがあります。
特定のハウスメーカー・デベロッパーに直接問い合わせる
よく見かけるブランドの建売住宅があれば、そのハウスメーカーに「このエリアで新規分譲の予定はありますか?」と問い合わせる方法もあります。
現地で工事中の物件を確認する
エリアを歩いて「建設中の建売住宅」を見つけた場合、看板の施工会社・売主に問い合わせると、ポータル掲載前に情報を得られることがあります。
価格交渉ができるタイミングと方法
建売住宅は「定価で買うもの」というイメージがありますが、条件によっては値引き交渉に応じてもらえることがあります。
値引き交渉が通りやすい状況
状況
値引きの可能性
完成後3ヶ月以上経過している売れ残り物件
高い
複数棟分譲で最後の1〜2棟になった物件
高い
売主の決算期(3月・9月)直前
中程度
建築中で完成前の物件
低い(売主に余裕がある)
売れ残りの物件は維持費(固定資産税・管理費)が売主にかかり続けるため、適正な値引き交渉には応じてもらいやすい傾向があります。売れ残り物件の見極め方は
建売分譲住宅の売れ残り物件は狙い目?!なぜ売れないのかを解説 、完成から1年近く経った物件については
新築から1年経過した建売住宅の値引き事情 で詳しく解説しています。
価格交渉の進め方
値引きを直接要求するより、「ローンの審査が通りましたので、○○万円なら今週中に契約できます」という形で、購入意思とスピードをセットで伝える方が効果的です。
また、現金での値引きより「諸費用の負担(登記費用やローン手数料の一部)」として調整してもらう方が、売主が応じやすいケースもあります。物件の選定段階から安く買う考え方は
建売などの分譲住宅を安く買う方法とは?掘り出し物件の考え方 もご覧ください。
建売住宅の相場の調べ方
「この物件は高いのか安いのか」を判断するには、近隣の売却事例を確認することが有効です。
国土交通省 土地総合情報システム
実際の不動産取引価格が公開されており、エリア・面積・築年数を絞って成約価格を確認できます。無料で利用できます(国土交通省の公式サービス)。
SUUMO・HOME’Sの「近隣の物件」
同じ路線・駅徒歩圏の物件を比較することで、「広さ・価格・築年数」の相場感が掴めます。成約価格ではなく販売価格の比較になりますが、目安として有効です。
担当者に過去の成約事例を聞く
信頼できる担当者であれば、近隣で成約した物件の概要を教えてもらえることがあります。「このエリアで同じような物件はどのくらいの価格で成約していますか?」と直接聞いてみてください。
物件探しでよくある失敗パターン
「最初に気に入った物件に固執する」
内見の少ない段階で気に入った物件は、比較対象が少ないため「この物件しかない」と思いがちです。最低でも3〜5件を比較してから判断することをおすすめします。
「担当者の言葉を全て信じる」
「他にも検討しているお客様がいます」「今週が最後のチャンスです」という言葉は、購入を急かすための定型表現として使われることがあります。重要な判断は自分のペースで行ってください。急かされたときの考え方は
建売で即決は正義?不動産屋から急かされるけど購入に踏み切るのがいいのか を参考にしてください。
「予算内の最大スペックを追う」
「予算3,500万円なら3,500万円の物件を」という考え方は、諸費用・リフォーム費用・生活費の変化を想定していない場合に資金不足になります。物件価格は予算の85〜90%程度に抑えることで、ゆとりを持てます。
「家族全員で内見しない」
特に家族で購入する場合、一方だけが内見して決めると入居後に不満が出やすいです。特に子どもの部屋や収納の使い方を直接確認したい場合は、家族全員で内見することをおすすめします。
よくある質問
Q. 複数の不動産会社に登録してもいいですか?
A. 構いません。ただし同じ物件を複数の会社経由で申し込むとトラブルになるため、気に入った物件が出たら担当会社を1社に絞って進めてください。
Q. 建売住宅はどのくらいの期間で売れますか?
A. 人気エリア・価格帯の物件は公開後1〜2週間で成約することがあります。「いい物件が出たらすぐ動ける状態(ローン仮審査済み・手付金準備)」にしておくことが重要です。1番手を確保する方法は
希望の建売を他の人に先に買われた!2番手にならないようにする方法 で解説しています。
Q. 年度末や決算期は物件が増えますか?
A. 3月・9月の決算期は売主側が売上を確定させたいため、値引き交渉に応じやすくなる傾向があります。ただし物件数が増えるとは限りません。購入タイミング全般については
建売住宅を買うタイミングとは?みんなが買うタイミングはいつか? もあわせてご覧ください。
Q. ポータルサイトで「成約済み」の物件を参考にできますか?
A. ポータルサイトの成約済み表示はリアルタイムではないため、まだ掲載されていることがあります。実際に成約した物件の価格を調べるには、国土交通省の「不動産取引価格情報」(無料で公開)が最も正確です。エリア・面積・時期を絞って検索できます。
Q. 建売住宅の購入は担当者1社に絞った方がいいですか?
A. 物件が決まったら1社に絞ることをおすすめします。複数社に同じ物件の内見を申し込んでいる段階は問題ありませんが、気に入った物件への申し込みは1社を通じて行い、その担当者を窓口として進めることでトラブルを避けられます。
まとめ
フェーズ
やること
準備
予算確定(ローン仮審査)・希望条件の整理
相場把握
ポータルサイトで価格帯を確認
担当者確保
地域に強い担当者に条件を登録
物件確認
現地販売会・内見で実物を確認
申し込み
気に入ったらスピード優先で動く
建売住宅探しは「担当者を先に決めて、条件を登録する」ことが最も効率的な方法です。ネットの情報は相場確認に使い、実際の購入判断は現地確認と担当者のサポートで進めてください。
物件を探す期間は平均3〜6ヶ月といわれています。焦りは禁物ですが、「ローン仮審査」と「希望条件の整理」は最初の1週間で済ませることで、良い物件が出たときにすぐ動けます。準備が整っている人が、良い物件を手に入れています。
物件が決まった後の申し込みから引き渡しまでの手順は
建売購入の流れを0から解説│頭金のタイミングや引っ越しのタイミング をご覧ください。