家を買おうと考え始めたとき、多くの人が最初にぶつかる壁があります。
それは、「建売住宅と注文住宅って、何がどう違うの?」という疑問です。
どちらも“家を買う”という点では同じなのに、実際にはまったく別の世界が広がっています。
買い方も違えば、関わる会社も違い、価格の考え方も違い、そして家づくりに対する向き合い方も大きく異なります。
さらに、家を買うというのは人生でも最大級の買い物です。
だからこそ、ちょっとした知識の差が、後悔の有無を大きく左右します。
この記事では、建売住宅と注文住宅の違いを、できるだけ分かりやすく解説していきます。
これから家を買おうとしている人、すでに検討を始めている人、そして「絶対に後悔したくない」と思っている人にこそ、ぜひ読んでほしい内容です。
- 新築戸建ての購入を考えている人
- これから家の購入を考えている人
- 不動産購入で後悔したくない人
建売住宅と注文住宅はお願いする会社が違う
家づくりを考えるとき、多くの人が「どの会社に相談すればいいの?」と迷います。
しかし、実はここに大きな落とし穴があります。
建売住宅を扱う会社と、注文住宅を扱う会社は、同じ“家を売る会社”であっても、まったく別の専門性を持っています。
営業スタイルも違えば、知識の深さも違い、そもそも目指している方向性が異なるのです。
この違いを知らずに相談してしまうと、あなたが求めている家とは違う方向に話が進んでしまうことがあります。
「建売を買いたいのに、注文住宅の提案ばかりされる」
「注文住宅を建てたいのに、土地の話ばかりされる」
そんなミスマッチが起きるのは、相談する会社を間違えているからです。
ここでは、建売住宅の不動産会社と、注文住宅の不動産会社がどのように違うのかを、分かりやすくお伝えします。
建売住宅の不動産屋の場合
建売住宅を扱う会社は、いわば“純粋な不動産営業マン”の集団です。
建売メーカーごとの癖や仕様、販売の流れを熟知しており、建売に特化したビジネスモデルを持っています。
余計なオプションを売りつけることも少なく、すでに完成している家のメリットをストレートに伝えてくれるのが特徴です。
また、建売住宅は立地や価格のバランスが重要なため、資産価値を見極める力に長けています。
「販売されているものを、そのまま正しく売る」
この能力が非常に高いのが、建売専門の不動産会社です。
注文住宅の不動産屋の場合
一方、注文住宅を扱う会社は“不動産屋でありながら建築寄り”の性質を持っています。
建築の視点が強いため、どうしても工事請負契約の金額を重視しがちです。
その結果、立地よりも建物のデザインや仕様に意識が向きやすく、土地の価値よりも建築費用を優先する提案が増えます。
注文住宅を建てる人はデザインへのこだわりが強い傾向があるため、
「立地よりも理想の家を優先したい」
という気持ちが自然と強くなりがちです。
しかし、この考え方が後々の資産価値に影響することもあるため、注意が必要です。
何を買うかで条件の優先度が変わる
家を選ぶとき、誰もが「何を優先するべきか」で悩みます。
しかし、建売住宅と注文住宅では、そもそも優先すべきポイントが大きく異なります。
建売住宅は、すでに完成している家を買うため、立地や価格、間取りなど“現実的な条件”が中心になります。
一方、注文住宅は“理想の家をつくる”ことが目的のため、建築費用やデザイン、間取りの自由度が優先されます。
この違いを理解していないと、
「建売を買うつもりだったのに、注文住宅の視点で土地を探してしまう」
「注文住宅を建てたいのに、建売の基準で土地を選んでしまう」
といったズレが生まれ、結果的に満足度が下がってしまいます。
ここでは、建売と注文住宅それぞれで“何を優先すべきか”を整理していきます。
建売住宅で優先される条件
建売住宅の場合、次のような条件が重視されます。
- 立地
- 価格
- 間取り
- 駐車場
建売は“完成品を買う”ため、資産価値や生活の利便性が判断基準になります。
そのため、立地と価格のバランスが非常に重要です。
注文住宅で土地を買うときに優先される条件
注文住宅の場合は、次のような条件が優先されます。
- 建築費用
- デザイン
- 間取り
もちろん立地を無視するわけではありません。
しかし、建築費用やデザインのこだわりが強くなるほど、総予算の中で土地と建物のバランスを取るのが難しくなります。
そのため、建売よりも“難易度が高い家探し”になるのが注文住宅の特徴です。
金銭感覚がバグってしまう
家づくりを進めていくと、多くの人が気づかないうちに陥る落とし穴があります。
それが“金銭感覚のバグ”です。
家というのは、数千万円という大きな金額が動く世界です。
そのため、普段なら「高い」と感じる金額でも、家づくりの中では小さく見えてしまうことがあります。
10万円、20万円という金額が、まるで数千円のように感じてしまう。
これは、注文住宅を検討する人ほど強く起こりやすい現象です。
理想を追求するあまり、気づけば予算が大幅に膨らんでしまう。
そして、完成した後に「建売にしておけばよかった…」と後悔する人も少なくありません。
ここでは、なぜ金銭感覚がバグってしまうのか、その理由を具体的にお伝えします。
注文住宅で起こる“金額の麻痺”
注文住宅では、次のような追加費用が日常的に発生します。
- 扉を1枚追加 → 15万円
- グレードアップ → 30万円
- キッチンのオプション → 20万円
- 床材のグレードアップ → 200万円
- 浴室をハイグレードに → 500万円
これらはすべて、検討のたびに積み上がっていきます。
最近では、注文住宅の総額が4,000万円を超えることが一般的です。
そのため、10万円や20万円の増減が“誤差”のように感じてしまうのです。
しかし、実際にはその積み重ねが大きな後悔につながることがあります。
まとめ
建売住宅と注文住宅は、同じ“家”というカテゴリーにありながら、まったく別の価値観とプロセスで成り立っています。
建売住宅は、立地や価格、資産価値を重視し、完成された家を効率よく購入できる選択肢です。
一方、注文住宅は、理想のデザインや間取りを追求できる反面、予算管理が難しく、金銭感覚が麻痺しやすいという特徴があります。
どちらが良い・悪いという話ではありません。
大切なのは、あなたがどんな暮らしを望み、どんな価値観を大切にしたいかです。
「便利な場所で、資産価値の高い家に住みたい」
「多少不便でも、自分の理想を形にしたい」
どちらの考え方も正解です。
ただし、家づくりは情報の差が満足度を大きく左右します。
建売と注文住宅の違いを理解し、自分に合った選択をすることで、後悔のない家づくりが実現します。
あなたの家づくりが、納得と安心に満ちたものになるよう、今回の内容が少しでも役に立てば嬉しいです。
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